こいつ!

つい先日のニュースで「重症熱性血小板減少症候群=SFTS」と言う病気に罹り、50代の女性が亡くなっていた…と有りましたが、みなさま覚えておられますか?
この病気はマダニが媒介するもので、てっきりそのマダニに噛まれ…と思っていたのですが、実は違い、マダニに噛まれたネコからうつされたようだと・・・?  なんでも弱ったネコを動物病院に連れて行こうとして、そのその女性が噛まれ、それにより…10日後に亡くなったと・・・!
まさに親切が仇に・・・ですよね?  そのネコからすると、何かされると思い・・・なのでしょうが、何ともお気の毒な事にです!  でも、今までは哺乳類を通して人がこの病気に罹り、死亡したというのは世界で初めてだそうです!
でも、意外やこの「SFTS」は国内で初めてその感染が判明した、平成25年から先月までに西日本を中心に266人もの方が発症して、そのうちの57人が亡くなっているそうです・・・!  日本でもその致死率は21%と高く、さらにアジア地域での感染は多く、韓国ではなんと日本の倍46%にもなるそうです!  イヤイヤなかなかの怖い物?虫では・・・?
原因はコレ「マダニ」ですからそれに気を付ければよいのですが、今回のようにネコだけでなく、イヌやシカ、イノシシからも、そのウィルスに感染したことを示す抗体が見つかっているそうです!
「マダニ」は森林や草むらにおり、よく言われるアレルギーの原因のダニ「イエダニ」などはこの「SFTS」に限っては安心なのですが・・・!  でも、クシャミが鼻水が・・・ですよね?  まー考え方で最悪はない・・・と!
ちょど今は夏休み、これからはお仕事をしているご家族の方も・・・で、家族でキャンプに、あるいはアウトドアに・・・!  すでに計画を・・・?  そこですよ、森の中や草むらに・・・?そんな機会が増えますよね・・・?
それは要注意で、そんな中にいるのです、虎視眈々と獲りつく獲物を待っている、こいつ「マダニ」が!  刺されるでなく、噛まれると特効薬はないそうですから!
ですからまずはその予防は・・・? と言うと、とにかくこいつに噛まれない事!これしかないのです!  
まず「長そで、長ズボン」を着て、出来るだけ草むらなどに入らない!  そしてキャンプや屋外に行く時には、今必ず使う「虫よけスプレー」、特にこの中の成分の「ディート」と言う成分が、こいつには有効なのだそうです、ですからお家にある普段使っている「虫よけ」チョット調べてみて下さい、「ディート」ですよ・・・!
さらには休む時も草の上に直接座らずに必ず「レジャーシート」を利用してその上に・・・!  帰宅後にお風呂に入るのも効果的だそうです!  ですから、そのような屋外などにお出かけの時にはシャワーでなくお風呂が・・・ですよね!
そして、もしももしも?ですよそれでもこいつに噛まれているのを発見した時は?慌てて自分で取ってはダメだそうです、もしも引っ張ったりすると噛んでいる頭の部分が皮膚に食い込み大変な事に・・・! ですからもしも、それが分かった時には一番は皮膚科の病院を受診することだそうです!
気持ち悪! と思っても見つけた時には冷静に!そして「こいつ」の食いついている口や頭が一切残らない様に取らないといけないのです!  ではその方法は…と言うと?
噛みついている部分に薬局などで売られている「ワセリン」、これを塗るのだそうです、すると塗られたダニは呼吸が出来なくなり苦しく自分から外れるそうです!  ダニが窒息? なんか、ウソのような冗談のような方法ですが、確かだそうですよ!
また殺虫剤で、いつぞやの「世界で初めての蚊取り線香」のメーカの物「キンチョール」これを綿棒に吹きかけ、こいつ「マダニ」に塗ると殺虫効果で外れるそうです?
さらに消毒に使うイソジンや先ほどの虫よけスプレーをコットンパフなどにしみこませ、それを「こいつ」に被せ、しばらく置いた後に外して綿棒で「こいつ」を刺激すると自分から外れる事も・・・?
とにかくこいつ「マダニ」が自分から噛みついているのをやめるように・・・が大事な事で、イライラしてコイツと「こいつ」を無理に引っ張ったり、かみついたまま殺してしまっては絶対にいけなのですよ!  ともかく発見した時には、落ち着いて落ち着いて、そして自分から外れるようにジーッとひたすら我慢を・・・!
冗談のような噛みつくのを辞めさせる方法ですが、これ本当の事ですから、是非キャンプなどに行く予定のみなさま覚えておいてくださいね!
でも、はずれてもその傷口や感染症のチェックの為に、きちんと皮膚科を受診するようにお願いしますね!   楽しい夏休みを・・・!
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