涼を呼ぶ?

今週になり毎日ですよね、出だしが今日も暑い・・・!  まったくたまらんですよ!でもしょうがない、季節で夏ですから!梅雨も明け、避けようのない夏! 昨日でしたか山形では最高気温が37度の所も・・・!と有りましたから!  それにしても毎年ですが、私の子供の頃に比べてこの暑さ、昔はこれほどの事はなかったのに・・・?
子供の頃は夏休みなども日中は暑いので、イヤイヤでも夏休みの宿題や勉強は朝のうちにしてしまいなさい! と、毎日母親に言われ、もちろん強制的に縁側にあった机に座らされて!叩かれながら、しておりましたよ!  同じくらいの年代の方ならば多分一緒だったのでは?
確かに子供の頃は生まれ育ち、ともに群馬県の高崎市だったので、今でも時々日中の温度の日本一で出てくる、すぐ近くの前橋市や館林など群馬県ですから、同じようにその頃もきっと暑さは半端ないって!だったと思いますが、それでも朝は比較涼しいような、そしてお昼を食べての一番暑い時間でも、意外と家の中にいると涼しいような風が抜けていたように思います?
もちろんその当時、クーラーもエアコンなんてものはありませんし、あったのは扇風機とうちわくらいだったと・・・?  でもその日中一番暑い時間でも、昼寝が出来るほどの涼しさはありましたよ!  そしてその昼寝の頃により涼しさを・・・?と言う物が?
これも蚊取り線香と同じように日本の夏!と、言われるものですよね?  と、言うと?  そうです、最近はあまり見かけないように思いますが「風鈴」ですよ!  素材はいろいろありますが、やはり一番その見た目とその音色が涼しそうで、夏・・・!と思う物は、ガラスでできた「江戸風鈴」ですよね?  ガラスに金魚や花火などの絵が描いてあり、より涼しさが・・・!
ところがこの涼しさを・・・の風鈴ですが、元々は中国の唐の時代の頃に始まった物で、竹林の東西南北に吊り下がって、物事の「吉兆」を占った物だったそうです、その頃は風鈴ではなく、そのものは「風鐸=ふうたく」と呼ばれ「占風鐸」と言っていたそうです、それが日本に仏教建築文化と一緒に伝えられてきたものだそうです!
その為に今でも、お寺のお堂の四方には、そう言えば見た事があるではないですか! 青銅で出来た風鈴のような物、吊り下げられているではないですか!  アレあれ!あれが「風鐸」と言う物だそうです!  最初の頃見た時にはあれ!雨水を流す樋の様な役目でついている物だと思っておりました!  
違うのですよ!今でもこの風鐸は邪気を祓うための物で、この風鐸が風によりカランコロン?と音がするのですが、この音が聞こえる範囲は聖域になり災いが起こらない!とされているそうです!  まさに音により「結界」を張っていると言う事です!
そしてこの「結界」ですが、平安時代や鎌倉時代ではお寺だけでなく、貴族の間にも流行して! 自分のお屋敷の縁側に下げて、疫病神が家に入らない様にしていたと言います!  それが時代で庶民に伝わり「風鈴」に・・・?  と思いますよね?  でも、ここは違う様です!
今の江戸風鈴の始まりは?18世紀にオランダから日本に伝わったようで、江戸の中期に長崎のビードロ師が江戸でビードロを実演して、そこからガラス風鈴が伝わったとされております! ビードロって?と思いますよね?  今でも長崎に出かけるとお土産としてあるようですが、ガラスの弾力性を使ったおもちゃ?の様なもので、ストローのようになっている筒から息を吹き込み音がするのを楽しむものだそうで、その音を出すのにコツがいるそうです、透明感のある音で「ポッペン!」と聞こえるとか言います?
その後19世紀になり江戸でガラス細工が盛んになり、江戸時代末期にはビードロ製の吹きガラスで作られた風鈴が流行し、暑い夏の涼しさを呼ぶものとして人気を集めるようになったそうです!
大正時代になり岩手県の名産の南部鉄器の産地でも、鉄製の風鈴が作られるようになったそうで! 一つくらいはみなさまのお家にもあるのではないですか?  でも最近はせちがらいのか、世の中が忙しすぎるのか?  あまり聞かなくなりましたよね? この時期のあの「チリン、チリン」と言う音?
如何ですか、今年はまた例年以上に暑い夏になるような?と言われております、もしもお家で長い間しまわれている物が有るようでしたら、今年は軒先やベランダに出して上品な?「日本の夏!」音により涼しさを感じてみるのも良いのではないですか?
確か私の家にも?暫く見ておりませんが、しまいぱなしの物が有ったように・・・?  探してみますか?  でも、注意で! 外に吊るすのは良いのですが最近の風の強い日などにはしまう事をお薦めします!
何故か・・・?  もちろんその時は涼しさよりも反対にうるさ!で、返って暑苦しく感じるかも?  それと、夏が終わったら、いつまでも出しぱなしにはしないで、翌年にまた・・・!と、お掃除をして、しまいましょうね!
今年のあの「チリン、チリン」と言う音、暑い時期、精神的にも良いのではないですか?
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