まゆつば?

つい先日の朝刊に出ておりましたが、健康食品の中に「医薬品」が含まれていたという記事、ご覧になりましたか?  
今回の様に「健康食品」の中に医薬品が混ぜてある!というのは、だいぶ以前より行われておりましたよね?  そのほとんどが通販のものが多かったと思いますが、一番多いのが「痩せる!」まさにこの魔法の言葉?ですよ・・・!
それも知り合いから聞いたとかで「これを飲んだら痩せたのよ!」なんて聞いた日にゃー、それどこで、いったい値段は?と矢継ぎ早に知りたいことが山ほど・・・に!ではありませんか?
そしてその知り合いから住所などを聞いて早速、自分で使ってみたらなんと見事に数キロやせた!なんてありましたよね?  しかし飲んでからしばらくしてから、何となく体がだるい!とか顔に吹き出物が・・・?とか、いろいろ体の中で変わったことが・・・!  そしてある日に新聞に「商品の中に医薬品が入っていた!」なんてことありましたよね?  それが今でも・・・?
今回は滋養強壮をうたう健康食品の中に「EDの患者様」に使う薬が入っていたそうです!  
そんな健康食品の中でも「滋養強壮剤や痩せることを目的にしたものや、シミが消えるとか肌が若返る?などの美容に関係する物」が人気があり、その分怪しげな物も・・・?だそうですよ、もしも関心があり使ってみようかな?と思っているみなさま、まずは冷静になり、ちゃんと調べてからですよ!
お化粧品でも確かだいぶ以前に、肌が透き通るようにきれいになる!というクリームか何かがあり、よーく分析をして調べてら「ヒ素」が入っていた!なんて物もありましたよね!
痩せる!と言われ、確かに痩せた!とか、シミが無くなると言われ使っているうちに消えた!なんて自分の目で見て、それが確認されるとさらにのめりこんでしまいますよね? でも「痩せるとかシミがきれいにとか肌が透き通るように?」そんな自分が何も努力しないで・・・その目的が達成できる?そんなものありませんよきっと!  それも薬でなく「健康食品やサプリメント」で・・・?ないない!
ダメですよ!目先の欲で、ついフラフラ!と言うのは!
もともと日本では「サプリメント」と言うのは法律的には行政的な定義がないのです、それに対して一応は「健康食品」には「特定成分が凝縮された錠剤やカプセル形態の製品」と定義され、食品に分類はされてはいるのですが、現代ではほぼその意味は同じようにサプリメントも健康食品の一つになっておりますよね?
戦前戦後と1950年代頃は栄養不足などを考えての、人が生きていくために必要なカロリーや栄養素だったのですが、60年代になり高度成長期に入り、栄養状態も改善してくると、今度は栄養機能と嗜好性という事も大事になり、さらにインスタント食品なども盛んに・・・!
さらに80年代90年代に入ると飽食の時代とかで、健康志向が高まり「サプリメント」が登場してくるのです!  そして一気に市場が拡大してくるのですが、そこにはその当時も最近と同じように?アメリカの圧力という物があり、サプリメントが販売できるように規制緩和が決まったからなのです!
この規制緩和により今までは医薬品以外は認めていなかった「錠剤やカプセル」の形のものが販売されるようになったのです!  そしてある調査会社による調べによりますと、2018年で健康食品とサプリメントの国内市場は?と言いますと、なんと9千3百億円にもなるそうです!
みなさまも何かの健康食品やサプリメント一つくらいは毎日飲まれているのではないですか?
しかしですよ、国の「食品安全委員会」では国内においてビタミンやミネラルなどを補給する必要がある!というデータはない!と言います?  と言っても、低栄養状態にある方もいらっしゃいますから、その皆様は健康食品やサプリメントは必要なのでしょうが、普通の方は・・・?なのですよ!
そこに「機能性表示食品」だ「特定保健用食品」だと、さらに複雑になってきている!
ですが、健康で普通の方であれば、まず毎日にいただく食事、その「主食、主菜、副菜」という物をバランスよく食べる!という事が大事なのです!  まず今は健康食品やサプリメントを探すのではなく、普段食べている食生活を見直すことが大事なのかもしれませんよ!
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