「どれを基準に?」

お酒を飲む人にとっては何とも都合の良い「酒は百薬の長!」と言う言葉が有ります!

もちろんほどほどの量で有れば「お酒は健康にも良い!」と思い、私を含む多くのお酒飲みは毎日せっせと・・・なのでしょうが、では一体「百薬の長!」と言われる、そのアルコールの量はどれほどか・・・?

もちろん身体の大きさや、男女の違いと言うことも有り、その人その人によりなのですが、一般に1日適性な飲酒量は?と言いますと、飲むお酒の量ではなく!摂取した純アルコール量が基準になるのだそうです!

そのうえで1日の適正な純アルコール量はおよそ「20グラム」だと言います!

純アルコール量「20グラム」と言われても、飲むときにいちいち飲む物の純アルコール量を計算して、それを記帳して・・・!  まさかそんな風に飲んでいる方がいらっしゃるのであれば、そこまでして飲まなくても・・・?と言ってしまう・・・

でも、本来であれば、健康にリスクをかけないように!と言うのであれば、それくらいして!が、正しい飲み方になるのかもしれませんよ!

とは言え、確かに計算して、記帳しては酒がまずくなる!なんて言われそうなので、一応の目安として!およそ純アルコール量20グラムは「ビール」であればアルコール度数を5%として、ロング缶の500ml「1本」、日本酒では度数15%として180mlの「1合」、ワインであれば度数12%で200ml「グラス2杯弱」、酎ハイで度数7%で350ml缶「1本」さらにウィスキーは度数40%で60mlで「ダブル1杯」を言います!

如何です、これが適正な飲酒量と言われているのですが・・・?

そして厚生労働省から発表されている「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」は・・・?と言いますと、ほぼ倍の1日の平均純アルコール摂取量が男性で40g以上、女性では?と言いますと20g以上と言われているのです!

と言うことからすると男性ならば、この「20g~40g」の間ならば・・・!と言う事になりましょうか?

ですが!昨日でしたか、厚生労働省が初の飲酒に関するガイドラインを発表したのですが、それによりますと、ガンなどの疾患別の発症リスクが高くなる飲酒量を出しており、その中の大腸がんは「男女ともに1日20g以上が・・・」また脳梗塞に関しては「男性は1日40g以上、女性は11g以上と」また高血圧に関しては、少量のアルコールでも発症のリスクは高まると出ておりました!

女性や高齢者のみなさまは体内の水分量が少ないと言うことも有り、アルコールの影響を受けやすいと言います!

と言うことからすると、以前に言われていた適正なアルコール量の20gと言うのは決して「百薬の長!」とはならず、少量でも生活習慣病のリスクにはなると言うことに・・・!

だから、今日からの飲酒をどうする・・・?と言うことではないですが、俗に比べられる「喫煙」! いったいどちらが悪いのか・・・?と言いますと、アメリカの大学の研究によりますと、タバコとお酒の死亡リスクを比べてみると

「喫煙」は約1.6倍「飲酒」は約1.4倍高めると!  

そして以外にも、それ以上に死亡リスクを上げる物が「社会的孤立」で!これが「約1.9倍」であったと言います!

なるほど、この「社会的孤立」を考えると、皆でワイワイしながら楽しく「飲酒」、そして「喫煙」も!それぞれ「百薬の長!」となるのではないのでしょうか?

とは言え、どれも少量で健康のリスクにはなる!とも言われておりますので、それぞれ飲み過ぎにはご注意を!

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