上汗如水?

先日の雨の後、予報通り暑い日がというよりも蒸し暑い日がですよね!  上着など着て歩いていて信号などで止まると、汗が・・・?というそんな季節が近づいて来ております!
そんな夏に向かってトレーニングと言うと、もちろん筋肉などの身体のトレーニングを思い出しますが、まだ暑い夏の前には湿気で汗ばむ!と言う「梅雨」があるのです、その梅雨からの湿気により、そして本格的な夏の汗をかく時期の備えとして「汗腺トレーニング」という物があるのです!
この「汗腺トレーニング」と言うのは、いい汗をかくために!という物で、汗に「いい汗」そして「悪い汗」があるのか?という事が気になるかもしれません!
もともと汗と言うのは「体温調節」の為で、蒸発する汗が皮膚の熱を奪い体温を下げるのですが、およそ100mlの汗により、体重が70㎏の方はこれにより体温を1度下げることが出来るという、まさに人間の体の中にある、冷却装置のような作用を持っているのがこの汗です!
その中でも「良い汗」と言うのは限りなく水に近い汗を言うそうで、小粒でサラサラ!そして無味無臭で乾きやすいものを言うのだそうです!  まさにエーッ!ですよね、お酒で「上善如水」とかは知っておりますが、そうではなく「上汗如水」という事ですかね?  汗はショッパイもの!と思っておりましたし、自分の汗をなめた時もショッパ!というのは、我々からは常識に・・・!ですしそのままにしておくとベタベタとしてきますが、それは「悪い汗!」という事に・・・?
汗という物の素材は? 血液の液体成分である血漿で、これを汗腺が毛細血管から取り込み、皮膚に送り出している物で、普段から汗をかく生活をしていると、血漿中の塩分やミネラルは途中で、血液に再吸収され、身体はほぼ水分だけを出すようになるのだそうです!  これが「良い汗!」
ところが汗を普段あまりかかないでいると、汗腺の機能が衰えて、塩分やミネラル成分が再吸収されずに、汗として出されてしまうそうで、これが「悪い汗」と言われるものなのだそうです!
悪い汗は「乾燥しずらく、流れ落ち、余計に汗をかかないといけなく、さらに汗に混ざるアンモニアや乳酸が汗臭さのもとになるのだそうです!  その反対に、いい汗は臭いはほとんどしないのだそうですよ?
そしてその「良い汗」は夏になるとよく言われる熱中症!  この予防になるそうです!
汗をかく能力は個人差が大きく、筋肉などと同じように年齢が高くなっても鍛えることが出来るといいます! 
汗をかく能力は何もしないでいると50歳~60歳代から徐々に落ち始め、その落ち具合は?もともと発汗能力の高い男性の方が大きく、その衰えは足や手から始まり、背中そして胸へと広がっていくのです!  よく年齢が高くなると汗をかく量が増えた!と聞く時がありますが、これは足や手、身体からかけなくなった分が、頭からの汗になって・・・、増えたように見える事も多いと!  発汗機能の変化などを研究している研究者の方は言います!
先ほどの汗をかく能力を鍛えるのに、良い方法は?と言いますと、これは身体のトレーニングにもなる、有酸素運動を続けることが良い汗をかける身体づくりには最適と言います!  まさにジョギングやウォーキングなどは一番良い運動になり、まさにこれも一石二鳥の効果が期待できるでは?
ほかに「悪い汗」を「良い汗」に変える方法は?と言いますと、入浴トレーニングという物あるそうで!
まず少し暑めの43度ほどのお湯に両腕の肘から先、そして両足の膝から下を10分~15分ほど温めると良いそうで!  これにより最も衰えやすい手、足の汗腺を刺激することが出来、10分ほどすると全身から汗が出てくるといいます!
もちろん皮膚の弱い方や、温度感覚が衰えている年配の方は、お風呂の温度は少し低めの41度や40度位から始めるのが良いです!
そしてこの手足の温浴の後は、少しぬるめの38度~37度ほどのお湯で半身浴をして体をリラックス! この両方の運動を毎日続けると、早ければ2週間ほど?遅くても3週間もすると?「良い汗」がかけるようになるといいます!
ただどうしても!と言う、汗腺機能が衰えたまま回復しなく、汗をかけなくなっている年配の方も中にはいらっしゃるそうなので、その時は残念!と言うしかありませんが、ジョギングやウォーキングは身体の為には良い事なので、無理をせずに続けましょう!
もちろん、その時はこれからの暑さからくる熱中症には気を付け、水分の補給はきちんとしてですよ!
如何ですか、これからの汗をかくシーズン!  「上汗如水!」という「水に限りなく近いと言う汗」を感じるために、運動や入浴トレーニングしてみませんか!
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