どっちも!

今日も昨日と同じようなお天気で、変わらずの梅雨空でしたが、意外と蒸し暑さは少なく、じっと机に座っていると、涼しいくらいに感じる日でした!  しかしさすがに8月に入ると、この涼しい感じはなく、30度超えの日が連日になる予報で、いよいよ来週には関東地方も梅雨明けで、おてんとうさまがカーッと照り付ける毎日が来るようですよ、その時の為にも暑さに負けない体づくりをしておかないと、途中でへばってしまいますから!  今から食べるものや睡眠には気を使って・・・!
しかし、毎日が暑く!となると、寝る時にはまだエアコンや扇風機やうちわと、何とか誤魔化せて眠る事が出来ても、食欲となると?食べたくなるものを言えば、のど越しの良い「素麺や冷や麦、お蕎麦」などになってしまいますよね!
そんな時の、せめての付け合わせと言えば天ぷらなどになり、薬味に生姜やワサビ、ネギや大葉、茗荷と言ったものになるのでしょうか?
その中の「大葉」と言えば?何とも言えないあの香も食欲を盛り上げるものになりますが、その「大葉」地域によっては「紫蘇」とも呼ばれておりますが、これ同じものなのか?それとも似てはいても違う物か?ご存知ですか?
「紫蘇=しそ」と言えば、私が思い出すのは子供のころに、祖母が「土用干し」とか言って、かごの中に赤く染まった「うめ」を庭に干していたことを思い出します!  結構まめに、籠に入れたうめを祖母がコロコロと動かしていて、ある時に美味しいものだと思い、目を盗んで一つ口に入れた事がありました!
まー、その時のしょっぱかったこと!  えらい笑われたことが有りました!
その時のショッパイ「赤いうめ」の「赤」に染めるのが「紫蘇」ですから「大葉=おおば」とは「似て非なる」の物の様におもいます?
では! 「紫蘇=しそ」は「シソ科シソ属」の総称をいう物で、一般にはウメを赤く染めていた「赤紫蘇」と、青い葉の「青紫蘇」の事を指すのです!
そして「似て非なるもの?」の「大葉は?」と言いますと、実は「似て非なるもの」のでなく、まさに「似て!」ではなく、その物「紫蘇=しそ」」で! 実は「青紫蘇」の葉の部分を指す呼び名なのです!
紫蘇の総称ですから、本当は「えごま」も紫蘇属ですから「紫蘇=しそ」に入るのですが、一般には紫蘇と言うのは、先ほどの説明の通り「赤紫蘇と青紫蘇」の事を指すようになっているのです!
では、何故に「青紫蘇」を「大葉」と言うかと言うと?  この「青紫蘇=大葉」を初めて販売しようとしたのが静岡県で1961年ころだったそうです!
「青紫蘇」の葉っぱを束ねて、大阪の市場に出荷したそうで!この時に「青紫蘇」ではなく「大葉」にしたと言う事です!  要は販売する為の「商品名」であったと言う事に・・・
そして、その後は豊橋でも「大葉」と言う名前で出荷するようになり、この売れ行きが良かった!と言う事から、東京の市場にも送られるようになり「青紫蘇」から「大葉」と言う名前が浸透するようになったと言います!   しかし、今でも「紫蘇」と呼ぶのは、中部地方から東の日本海側に多く、関西より西では「大葉」と呼ぶことが多いそうです!
紫蘇の旬は?となると、やはり夏になるようですが、ただ「青紫蘇」は現在ではお料理などに頻繁に使われることもあり、温室栽培などが行われ、一年中新鮮な物が手に入るようになっておりますが、「赤紫蘇」の需要は、梅干しの漬けこみの時と言う事も有り、初夏が旬となっております!  まさに丁度今ころは野菜売り場などで、お目にかかることが多くなるのでしょう!
そんな「紫蘇=大葉」ですが、いったい健康にはどの様な良い事、また悪い事でも・・・?
もちろん、昔から食べられている物ですから、悪い事!それは全くないと・・・!と言っても、食べるのも限度があるので、何事も「過ぎたるは・・・」で食べ過ぎてしまえば・・・!ですが、たかが葉っぱ、食べ過ぎると言っても、それほどは食べられないですよね! と言う事で、健康に良い事を・・・!
まず大葉と言えば、お馴染みなのがお刺身などの盛り合わせに添えられているのをよく見かけますが、あれは「紫蘇」の、あの爽やかに感じる香りです! あの芳香成分が「防腐や殺菌」の効果があり、生魚が傷むのを防いでいるのです!  またこの成分は、人の臭覚神経を刺激して、胃液の分泌を促し、食欲の増進や健胃作用もあると言われております!
他にも含まれる「カロチン」はカボチャの3倍近くも入っており、野菜の中でも非常に多い方なのです!  他にも「ビタミンB群やビタミンCやE、K、カルシウム、カリウム、マグネシウム、亜鉛など豊富に含まれているのです!
また、シソ科ハーブ類の植物に含まれているポリフェノールの一種「ロスマリン酸」と言う、あまり聞きなれない物も入っており、最近の研究では、この成分が「アルツハイマー型認知症の予防になる!」と言う事が発表されたと言います!
またこの成分は日本では、花粉症に代表されるアレルギー性鼻炎を軽くする!と言う事が分かっているのです!
丁度、今は食べ物の傷みやすい時期、殺菌効果と防腐効果があり、食中毒や食欲減退や消化不良などに効果もある「大葉=青紫蘇」を、夏の体調不良の防止に積極的に食べるようにするのも夏バテ対策としてはうってつけの様です!
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