食育!

12年ぶりに改定が行われる!と言えば、先日の母乳のアレルギーの予防効果はなし!や、ミルクを併用しての混合栄養に対して、今までは母乳で育てた時と肥満の発症に差がある!と言われていたものが、今回の改定では、そこに根拠なし!と訂正されるなどの、厚生労働省の出す「授乳・離乳の支援ガイド」です!
この内容については母子手帳にも反映され、全国の参加施設や保健師さんが、お母さんなどの保護者の方に指導する際の根拠になるものなのです!
その中の母乳の件は以前より思われていた、母乳の迷信的な効能の内容が今回の改定により書き換えられると言う事でしたが!  
最近多い「子供の食物アレルギー」に関係する事の内容も同じように訂正されると?
現在国内における食物アレルギーに罹っているいる方の割合は?と言いますと、全年齢を通しておよそ2%ほどと推定されております、そのなかで15歳以下の小児の方の中でも、特に乳児と言われる1歳以下の赤ちゃんに多く、およそ10人に1人が発症しているのではないかと言われており、ちょっと古いですが2014年に東京での調査の結果では、食物アレルギーの症状と診断がある3歳児の割合は、1999年においては7.1%であったものが2009年には14.4%と約倍になり2014年には16.7%と上がってきていると!
そしてその原因の最も多かったのは「卵」だったそうです!
今までは離乳などの時、初めて食べた卵などでアレルギーを起こし湿疹が出たり、アレルギーの心配な食品は食べる時期を遅らせるのが良いのでは?という事で、これまでは卵を初めて与える時期は?と言いますと、生後7~8ヵ月が適当!という事になっていたのです!
アメリカでも、かっては小児科学会がアレルギーを起こしやすい食品は早く与えない方が食物アレルギーの発症のリスクが少ない!と言われておりましたが、その後のピーナッツを対象にした比較調査で、反対に遅い方が、かえってアレルギーを発症する子供が多くなるという実態が分かり、2008年に方針を撤回しているのです!
日本でも今回の改正のきっかけになったのは、食物アレルギーの事が心配でアレルギーが多い食品を警戒して、離乳食で与える時期を遅くしたり、また除去して!という事が多かった、そして今でも一部では開始を遅らせる傾向になっていると言います!
ところが、これには何ら科学的な根拠はなかったようなのです!  そこで2016年に「国立成育医療研究センター」で食物アレルギー発症のリスクの高い乳児を2グループに分けて比較調査した結果?
生後半年でゆで卵を極少量から食べ始めた子どもの方が食べなかった子供に比べて、1歳での卵アレルギー発症率が8割も少ないと言う結果が出たという物なのです!
このことなどから今まで科学的な根拠のなかった、食物アレルギーを心配して遅くよりも、少なくても卵については初期から食べることの方が、アレルギーの発症する率は少ない!という事で、つぶしがゆになれた段階で、食べやすい加熱した卵黄を極少量から試すと!
ただアトピー性皮膚炎のお子様は日本小児アレルギー学会が専門医と相談することを推奨するとしているとの事ですから!  もしも心配な時には、かかりつけの小児科の先生にご相談下さいね!
離乳の初期が生後5~6ヶ月で7~8ヵ月が中期と言われております、後期が9~11か月!  今回の改正は過去10年間の研究をふまえ、科学的な根拠に基づく養育者への支援を目指したことが特徴と言います!
時代により随分と違うと言うか? まったく180度も変わってしまうのですね!
赤ちゃんの時だけでなく、その後も食べるものにより体質という物は変わりやすい!と言います、まさに一時期に流行った「食育」という物、大人になる前の子供のころからの事、大事なのですよ!
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